今回は、富山県南砺市(なんと)で行われた「なんと酒米サミット2024」に出席してきました。
JAなんとさんの管内は水稲作付面積の約4割を酒造好適米が占める県内有数の酒米産地!!
広々とした圃場で富山の綺麗な水と空気をたくさん吸収し、スクスクと育つそれぞれの酒米の成長を見ることができました🌾
圃場巡回
🌾五百万石
新潟県で生まれたポピュラーな品種で東北南部から九州北部地帯まで幅広く栽培される酒造好適米。
知名度が高く、機械成熟に適しているなど加工特性に優れており、麹が作りやすい。
🌾山田錦
別名「酒米の王様」と呼ばれる最も人気のある品種。
心白が小さく、雑味の元となるたんぱく質が少ないため、豊潤なお酒ができる。吸水性が良いため麹菌が活性化しやすく、良質な麹を造ることができる。
日照時間を十分確保するために通常より早く田植えをしているそう。
🌾雄山錦
富山県で初めて育成した酒米品種。
吸水が速く、麹菌の繁殖も良いことに加え、たくさん削っても、砕けることが少ないので、高級な大吟醸のお酒も造れる。
草丈は三種の中でも一番長く、出穂も少しずつ始まっている。
酒米を作る農家さんも毎年試行錯誤しながら田植え時期の見直しや水管理、肥培管理されていることが分かりました。
講演会 〜高温が酒米の品質に及ぼす影響と兵庫県における適応策について〜
圃場巡回後は、兵庫県立農林水産技術総合センター 酒米試験場研究員の池上勝先生による講演を聞きました。
酷暑が続いている昨今、高温が酒米の品質に及ぼす影響は心白の大型化による浸漬割れの増加、白未熟粒の増加、蒸米の消化性低下など様々・・・💦
そんな環境の変化にも負けない酒米を目指して、酒米研究機関による研究・開発では、高温登熱耐性遺伝子や休眠遺伝子の活用など、酒米を育てるにあたっての様々な温暖化対策も進められているそうです。
今回は、日本酒の大事な原材料である酒米がどのような環境で生育しているのか、管理されているのかを学ぶことができ、大変貴重な経験をさせていただきました🙇♀️
お酒を飲むときは、酒蔵さんだけではなく、お米を作ってくれている方や管理してくださっている方にも感謝しながら楽しみたいですね!
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